なんて素敵な経済学「悪ガキ教授が世の裏側を探検する」
本書のこのコピーは間違えだと思う。
WEBで探してと著者のレビット氏がプレゼンを行っている動画を見つけたが、経済学オタクの青年といった印象である。
悪ガキと言うと、ヤバイ事を承知の上で行う確信犯、のように聞こえるが、そのような奇を衒ったあざとさは本書からは感じられない。 むしろ周りの空気を読まず、自分の興味のおもむくままに学会の常識を飛び越えた研究を行った結果が、もっと外側の一般大衆のツボにはまり、ミリオンセラーに繋がったように思える。
やはりレビット氏はいい意味でオタクだと思う。
研究とは何か?評者は。新たな知識を生み出す事だと思う。特にあらかじめ理論的に予測できたような退屈な研究成果でなく、世間の常識を覆す研究成果を表明できるなら痛快であり、研究者冥利に尽きるのではないか。
本書で取上げたネタは、真面目とばかり思ってた学校の先生達のインチキや、ついに証拠を掴んだと思ってしまう力士の八百長や、ヤクの売人の生活の実態や、日本でも石原慎太郎あたりが訳知り顔に話してそうな、割れ窓理論のデタラメ、等どれも痛快な内容である。
ところで、これらの研究対象についてであるが、世間話にでも使えそうな物ばかりで、凡そ経済学という言葉から想像される内容ではない。では、何が経済学なのか?
評者は統計学というツールとインセンティブという尺度を持って物事を分析する手法なのだと思う。フラスコとビーカーだけでは実験の出来ない社会現象では、現実のデ...
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[ 2010/01/02 12:30 | 未選択 ]
