書籍としてはどうなのか???テレビなどのマスコミで流されている情報の誤りを指摘する本書は、とても目を引くとは思います。しかし残念ながら、その内容は、このような単行本にして大事に読みつぐのに耐えるものではなく、せいぜい、その瞬間の雑誌のコラムをにぎわせる程度のものだと感じます。
ただ、「マスコミの言うことを鵜呑みにしてはいけない」ということを、この本から学ぶことができるなら、それはひとつのよい点かもしれません。というか、それしかよい点が見つかりませんでした。
データを駆使してさまざまな説明をしてくださっていますが、データだから絶対正しいという考えは非常に危険です。なぜなら、データの解釈により、物事は白にでも黒にでも説明可能だからです。その視点をしっかり持って、自分の頭を使ってこの本を批判的に(決して鵜呑みにせず)読むならば、自分の頭を使うトレーニング教材としてはいいかもしれません。
また、論破する対象として文中に出てくるいわゆる経済評論家や政府の「言うこと」が、どなたがいつ言った言葉なのかが特定されていることが少ないため、単にご自分の主張を叫ぶために出しているだけのように感じられ、かなり不快でした(「そんなこと言ってる人、いるわけ?」と思ってしまう)。
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[ 2010/03/03 11:30 | 未選択 ]
